2009-06-18 08:37:10
あと992日目は「イヌのコスプレをしたウサギのような彼女」レポートその2
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観察レポート
このレポートは、家族で唯一のコスプレイヤーである「彼女」の記録である。
彼女の名はイープル。
「イープル」とはデンマーク語で「りんご」を意味するチャーミングな名前だ。
今回は、そんなチャーミングな彼女が実はハーフなんです、という話。
【ハーフ half】 :
日本人と外国人の様に国籍や、その他異なると考えられている枠組み(「人種」・「民族」等)に属す男女の間に生まれた人。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なるほど。
タレントでいえば、ベッキーや木村カエラ、土屋アンナ、沢尻エリカなどがハーフというものに該当するらしい(ググッた)。スザンヌもハーフだとばかり思っていたが、こちらは違うようだ。
さて、上に並べた女性陣と比較しても遜色のない、うちの素敵な彼女の場合。
上記Wikipediaの記述に倣うと以下のようになる。
【彼女 eple】 :
ライオンヘッドとロップイヤーという異なる枠組みに属す雄雌の間に生まれた、イヌのコスプレをしたウサギのようなひと。
ライオンのようにふさふさした鬣(たてがみ)をもつ「ライオンヘッド」と、左右に垂れた耳が愛らしい「ロップイヤー」の混血種で、「ライオンロップ」という種別に彼女はカテゴライズされている。
彼女の場合、ふさふさした鬣はさながらグランジヒーローの前髪のように両の目をダークに隠し、頬から襟まわりをフェイクファーか羽飾りをまとったかのごとく派手派手しくさせている。垂れ耳は、先を黒く染めたエクステのごとし。
男の色気、ときに中性的な魅力も醸し出す。女性も見とれるその風貌は、さながら80年代のグラムロッカーか90年代オルタネイティブのロックスターを思い起こさせる。
耳の垂れたロップイヤーの特徴的な行動のひとつに、俗に「ティモテ」と呼ばれる愛らしい所作がある。
直立してふたつの前足で毛づくろい…もとい、両の手で髪の毛を挟んで撫でるその姿が、かつての洗髪商品CMを髣髴とさせる。
今回は特別にその彼女の「ティモテ」シーンを動画でお届けしたい。
無音のまま動画を観れば愛らしいことこの上ないのだが、たまたまTVのニュースが流れていたようでブラックな作品になってしまったのはご愛嬌(音声を大きくして鑑賞してください)。
今後も引き続き、この「イヌのコスプレをしたウサギのような彼女」に関するレポートを不定期に届けようと思う。
次回のレポートをお待ちあれ。
2009-06-18 08:27:26
あと993日目は神山典士「生きること 演じること」と演劇談義
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演劇談義
生きること 演じること―演劇人たちの人生 その光と影
『キャラメル・ばらーど』の著者・神山典士氏に興味を持ち、彼が毎日新聞で連載していた「芝居あやとり」というタイトルの演劇人取材記事をまとめた著作『生きること 演じること』を購入した。
毎日新聞の連載についてはまったく知り得ていなかった。
本作のあとがきに書かれているが、この方、プロのルポライターを目指した経緯からして小演劇に縁が深い模様。
本作の副題は、『演劇人たちの人生 その光と影』だ。
★有名無名、様々な“演劇人”のドラマがスクラップされている。
巻末の掲載一覧によれば、新聞連載は2001年3月~2002年3月にかけて。
本作では何人もの“演劇人”が取り上げられている。
2001年3月の『野獣郎見参』を前にした、劇団☆新感線の古田新太。
2001年2月、付け鼻をしない『シラノ・ド・ベルジュラック』に挑んだ橋爪功。
2001年3月の蜷川幸雄演出・唐沢寿明共演『マクベス』で演じるマクベス夫人について語る大竹しのぶ。
竹中直人が蜷川幸雄演出の『四谷怪談』稽古と劇団青年座在籍の頃を語り、故・緒方拳は串田和美との二人芝居『ゴドーを待ちながら』について語る。
今ほどブレイクする前、NHKの朝の連続ドラマ小説で名前が知られるようになった佐々木蔵之介や、ドラマやバラエティに数多く出演して注目され始めた頃の八嶋智人を取材する。
その他、奥菜恵、笑福亭鶴瓶、渡辺謙、渡辺えり子(現・えり)、藤原竜也、市村正親、ケラリーノ・サンドロビッチ、マキノノゾミ、永井愛、鴻上尚史ほか。
横内謙介(劇団扉座)、鈴木裕美(自転車キンクリート)、宮城聰(ク・ナウカ)、ブルースカイ(演劇弁当猫ニャー、現放送作家)、角ひろみ(芝居屋坂道ストア)となると、余程の演劇ファンでもなければ知る人ぞ知る、という具合。
いずれの取材も、演劇に携わる者であれば参考となる逸話と希望、信念に満ち溢れている。
本の帯には、「何故、女優は舞台で涙を流したのか?」という惹句とともに、以下のコメントが記されている。
一流と呼ばれる演劇人たちは、人生の喜びも悲しみもすべて背負って舞台に立つ。
客席からは想像すらできなかった彼らの怒り、迷い、悲しみ、そして喜び……。
演劇と人生を愛するすべての人々に捧ぐ。
★暗中模索の演劇人にオススメの本
中でも、プロデューサー観点では、古田新太といのうえひでのりの関係性や、結成当時からの劇団☆新感線のこだわりが興味深く、第三舞台の歴史とスタンスに大いに感慨を受けた。
物書き目線では、マキノノゾミの経歴にひと筋の希望を見つけ、鈴木裕美の努力と信頼感に舌を巻いた。
いずれも取材記事からこぼれた、各人の才能や、運命的な出会い、目に見えない努力は多々あることだろうと思う。
ボク同様に、本作で取り上げられた演劇人と比較して、努力や工夫やこだわりが足りない自分をもどかしく思う方たちもまた多いと想像する。
本作でも一部で語られていることだが、演劇は芸術、という側面もあるから売れれば良い、名前が知られていれば良いという話ではないことは百も承知。
ただ、それが強がりや独りよがりになっていないか。
本作は、演劇人にとっての鏡であり、踏み絵であり、羅針盤であると思う。
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2009-06-18 07:04:10
あと994日目は「ネスプレッソ」のカスタマーサポートに感心
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我が家では、朝出勤前のひと時や夕食後、はたまた夜更かしの気つけとして、「ネスプレッソ」のコーヒーメーカーを重宝しています。
購入したのは3年近く前、当時の新製品『Le Cube(ル・キューブ)』のホワイト を愛用しています。
「缶コーヒーを毎日飲むのであれば、この方が安上がりだ」と、奥様に言われるがまま購入したよう記憶しています。
ちなみに缶コーヒーを飲むのはボクではなく、もっぱら奥様なのですが。
★沈黙のコーヒーメーカー
さて、そのネスプレッソのコーヒーメーカーが、ある朝突然に電源がつかなくなるという症状でダウンしてしまいました。
2~3日はコーヒーなしで我慢して(奥様が)、そのうち気がつけば直るかもと思っていたのですが復旧の兆しなく、4日目にネスプレッソのメーカーサイト の「マシンメンテナンス」というページをあたって電話で問い合わせ。
電話口でオペレーターに症状を伝えたところ、「すぐに代替品をお送りした上で修理を致します」とのこと。
続く「ただし、保障期間外のため修理代がかかってしまいますが宜しいでしょうか」という言葉は想定のうち、即座に「いくらかかりますか?」と訊くと、「往復の送料と代替品のレンタルも併せて、修理代として一律5,250円になります」という返答。
この手の電化製品修理は、ときに新品を買う方がコストパフォーマンスが良いこともありますが、ネスプレッソ・マシンは定価で大体30,000円前後。
修理を機に新しい商品をオススメされるのかと思いきやそんなこともなく、5,000円チョイなら修理に出した方が安上がりだし、代替品に『Le Cube』がないため違う製品を送るとの話でそれはそれで使ってみたい。
修理代も修理完了後の後払いで良いとあって、早速修正をお願いしました。
★満足のカスタマーサポート
翌日、クロネコヤマトがネスプレッソマークの入ったケースを持ってきました。
中には代替品が入っていて、それと入れ替えに修理依頼品を持っていってもらう、というもの。
新製品販促をかねて『Citiz(シティズ)』が届くのかな、なんて期待していたのですが…代替品は、コンパクトマシン『C100』でした。
さておき、約1週間ほどで我が家の『Le Cube』は修理から戻ってきました。
修理完了時も同じケースで届いて、後ほど代替品と入れ替えて着払いで送り返すという段取り。電話一本でカスタマーサポートを介してヤマトが回収に来ました(実にスマート)。
「修理報告書」が同封されており、故障原因は、温度ヒューズ切れにより通電不良だそうです。
…そういえば、何日か電源をオンにしっ放しだったなあ。ごめんよ。
部品明細を見ると、温度ヒューズ、ヒューズポンプ、サーモスタと基盤を交換してもらい、更には故障箇所には関係ないコーヒーカプセルの抽出ユニットと水受けパッキンも交換していただきました。しかも、掃除してなかったのに、キレイになって帰ってきました。
これで、修理保証が6ヶ月ついてくるだなんて。
ありがとう、ネスプレッソ。
これからも大切に使い続けます。友達にもオススメしておきます。
ということでブログに書きました。
ご興味のある方は是非、お近くにネスプレッソブティック(ネスプレッソ店舗)を覗いて、試飲してみてはいかがでしょうか?
→ネスプレッソブティックのご案内
▲ジョージ・クルーニーがお茶目なネスプレッソ海外CM
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【オマケ】
▼ちょっと高めですが、こんなコーヒーメーカーもあるんですね
2009-06-11 23:06:37
あと997日目は「サンキュー・スモーキング」で就活コラム
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サンキュー・スモーキング
★“情報操作”の煙たい話。
人類の歴史において、銃やアルコールより、最も人を死に追いやったもの――それはタバコである。
映画の中でも、年間統計から導き出された1日あたりの死亡者数を比較して、銃で1日に30人、アルコールでは270人に対して、タバコは1200人(年間43万5000人)の命を奪うとしている。
日本でも近年、社会的な嫌煙活動が進展し、全面禁煙の飲食店が増加、「嫌煙」は良識者のマナーという認知が確立されたように感じる。
街中で歩きタバコをする人も少なくってきた――正しい言葉を使えば、街中で歩きタバコをする人に自然と軽蔑のまなざしが集まるようになった。
JT(日本たばこ産業)では、喫煙におけるマナーについて熱心な広告展開を繰り広げてきたが、パッケージでの注意勧告(この手法は海外が先行)など、ビジネスにおける“矛盾”と戦うその姿勢には敬意を表したい。
戦略として、愛煙家向けにパッケージやフレーバーに贅を尽くし商品個々のブランディングを強化したり(この映画でも「喫煙は個人の選択だ」という見解が語られている)、「こんなところにもJTが」というかつてのCMにもあるとおり、コーヒー飲料や食品、医薬品分野にも積極進出している。
■テーマはズバリ、情報操作。
前置きが長くなったが、本作『サンキュー・スモーキング』について。
主人公のニック・ネイラーは、タバコ研究アカデミーの主任スポークスマン。
タバコ産業のロビイストを務め、マスコミからは「情報操作の王」と揶揄されている。
「ロビイスト」という言葉に耳慣れない方へ説明を加えると、圧力団体や企業のエージェントとして、政治家や政治団体に対して根回しや広報工作を行う専門家を指す言葉である。
タバコ研究アカデミーが存在する大義名分は、喫煙が人体・環境系に及ぼす影響について研究することにあると錯覚しがちだが、タバコ産業から莫大な研究資金を得ている以上、タバコの害を立証することに決して熱心ではない。
中東問題への武力解決に熱心だったブッシュ前大統領が、石油ビジネスの出身者であり、彼が所属する共和党は全米ライフル協会から莫大な政治資金を得ているのは有名な話。
そこには同質の論拠が見え隠れしている。
公式サイトにも監督の言葉として記されているが、本作では喫煙シーンがひとつとして存在しない。
タバコを題材に、タバコ産業VS嫌煙運動家の物語を描いているにも関わらず、だ。
なかなか練りこまれた逸品だと感心しつつDVDの映像特典を見ると、何故か喫煙シーンが…
これは、ライトマン監督流の“情報操作”ジョークだろうか?
■営業マンと広報担当、そして父子家庭のお父さんにオススメの傑作
父の仕事を理解しようと努める息子に、ロビイストの仕事とディベートの極意を披露するニック。
仕事における適正については、「柔軟な道徳観念が不可欠」だと語る。
チョコアイスとバニラアイス、どちらかのアイスを弁護することを喩えに、「自らの論説が正しいことよりも、テーマをすり替えてでも相手が間違っていることを証明することが重要」 という論理展開が痛快だ。
父子の交流を描いたヒューマンドラマとしても(本当のテーマはこれかもと思わせて、実はここにも情報操作のカラクリがあるようにいぶかしんでしまう)充分に楽しめる。
政治的にもウィットに富んだ、まさしく煙たい傑作。
「就活シネマ」としてのポイントは?と問われれば、「最終的に自分の仕事と才能を信じること、というニックの決意に倣おう」と説こう。
これはコラムとして成立させるための抗弁かも知れないが(情報操作?)。
営業トークにニックの論法を真似てみるのも一興だが、大切なクライアントに煙たがられぬよう注意が必要である。
なお、このコラムも偏った情報で構成されている点は否めない。
情報の取り扱いも、転職と同じく、慎重に。
※本エントリーは、某人材紹介サイトで2007年に連載していた映画コラムを一部改変したものです。
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【関連リンク】
→あと967日目は「摩天楼を夢みて」で就活コラム
→あと981日目は「摩天楼はバラ色に」で就活コラム
→あと990日目は「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」で就活コラム
→あと1000日目は「陽はまた昇る」で就活コラム
→あと1004日目は「幸せのちから」で就活コラム
→あと1005日目は「プラダを着た悪魔」で就活コラム
→あと1006日目は「007 カジノ・ロワイヤル」で就活コラム
2009-06-10 01:48:20
あと999日目は「三ツ矢サイダー ALL ZERO」交通広告
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よく足を運ぶ駅構内で気になる交通広告を発見。
このポスターが貼られている場所は、副都心線「池袋」駅のEchika寄り改札を出たところ。
「三ツ矢サイダー」の新商品告知なのですが、一見するとごく平凡な大判広告です。
最初は気付きませんでしたが、PASMOを改札でチャージしていると、どこからか夏っぽい音楽が聴こえてくる。Echika内のお店か、誰かの着ウタが鳴っているのかなと思っていたのですが、どうやらポスターから音楽が流れている様子。
ポスターの前を人が通るのセンサーで感知して、音が出るだけでなく、サイダーの炭酸がはじける映像まで組み込まれています。
いろいろと考えているもんだなあ、と関心。
帰宅してネットを探索したところ、大日本印刷で同様の“音の出る広告”企画販売をスタートしたというプレスリリース を発見。
「三ツ矢サイダー」がこの大日本印刷の企画に絡んでいるのか定かではありませんが、今後この手の音や映像をMIXした広告は増えていきそうな気配。
費用対効果のほども興味深いですが、そもそも基本単価がどの程度かかるのだろう?
■126年目の新発売
この「126年目」というのが、ポスターの商品、「三ツ矢サイダー ALL ZERO」(以下「オールゼロ」)のキャッチコピー。
何が126年目?という答えは何となく想像しながら、キャンペーンサイト をチェックしてみました。
ペットボトルを覆う水滴、飛び散る水沫――いわゆるシズル感たっぷりのビジュアルイメージ。
まず、何が「オールゼロ」なのかというと、「カロリーゼロ、糖質ゼロ、保存料ゼロ」、更に「カフェインゼロ、着色料ゼロ」と…最後の2つは明らかに某ライバル炭酸飲料を揶揄しているのでしょう。
パッケージも従来の「三ツ矢サイダーグリーン」から、ブルーを貴重とした夏っぽい清涼系の配色になっています。
ですが、この手の炭酸飲料が最近増えたということもあって、商品に真新しさは感じませんねえ。
でもって、肝心の「126年目」とは何か、についてはこのキャンペーンサイト上では明記されていません。
推して知るべし、とするには不親切過ぎるなあ、と思いながら関連サイトをチェック。
アサヒ飲料グループサイトの「三ツ矢学園」 というインフォメーションサイトで、「三ツ矢120年史」という記述を見つけることができましたが、「三ツ矢サイダー」の歴史を調べてみれば姉妹品や記念パッケージは過去にも販売している。
「126年目」という記述がなかなか見当たらない。
▲三ツ矢学園:図書室
結局、「本年126年目を迎えたロングセラーブランド」という表記をプレスリリース で発見しましたが…
ようするに、三ツ矢サイダーの発売から126年経った今年に、いわゆる“ゼロ商品”を新発売しました!って解釈で正しいでしょうか?
三ツ矢サイダーや、アサヒ飲料のサイトを答え探しに訪問させるという意図があっての不親切設計であれば「まあ手法は様々だし」とは思うのですが…う~ん。
それとも、三ツ矢サイダー発売から126年目って、認知度高いのかしら?
■蛇足
キータレントは、東山紀之。
芸暦が長く見た目も大きく変わらない、それでいて清潔感がある…というチョイスでしょうか。気になってググってみましたが、「体脂肪率9%」を維持しているからかも。へえ、今年で43歳なんだ。
交通広告でも使われていたポスター画像が掲載されていたので「よしよし画像を保存…」と思ったら、右クリックをした途端に「画像保存禁止」のアラート表示。
さすがは肖像権・著作権管理に抜かりなし…と思いきや、試しに同じアサヒ飲料の「十六茶」サイトをチェックしてみたら新垣結衣の画像は右クリックで拾える…
ということは「オールゼロ」の処置はジャニーズタレントを使っているから、ということなんでしょうか。
(まあ、プリントスクリーンを使えば画像保存できるのですが…)
ダーツゲームは、割とハマる。
ボクはこういうシンプルなゲームほど燃える性質なので、このブログに「オールゼロ」のブログパーツが貼られていたら、「あれからやり込んだんだなあ」と思ってください。
【追記】Gigazineに試飲レビュー が載ってました