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TEXTとSTORYに埋もれて::あと981日目は「摩天楼はバラ色に」で就活コラム
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2009-06-28 01:36:49
あと981日目は「摩天楼はバラ色に」で就活コラム
摩天楼はバラ色に
Amazonで購入する

100年に1度と言われる経済不況のあおりを受けて、2010の就職戦線は厳しい向きもありつつ、徐々に採用に関しては復調の兆しも見せ始めている、とも言われている模様。
そろそろ内定が出始めている方々もいるのではないだろうか?

さて、今回はそんな新卒生にこそみて欲しい映画を紹介する。

公開は1986年と懐かしい、『摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に』(原題:THE SECRET OF MY SUCCESS)。
本作は、新卒ビジネスマンの主人公が“バラ色”のアメリカンドリームを実現するサクセスストーリーである。


★新卒入社初日にまさかの失職!あなたならどうする?

大学卒業後、就職を機に単身ニューヨークに乗り込んだブラントリー(マイケル・J・フォックス)だったが、出社初日に会社乗っ取りに見舞われ、いきなり職を失ってしまう。
片田舎から憧れのニューヨークに上京したばかり、親にも心配をかけたくないと、さっそく就職活動を開始する。
面接を方々回り、ゼミで学んできたことや華々しい学業の成果で売り込みをかけるも「経験がない」と一蹴されるばかり。すがる思いで母親から預かっていたメモを頼りに、遠戚の叔父が取締役社長を務める企業へ足を運び、「経験は何もないが、意気込みと将来性を買って欲しい」と直接面談でアピールし、どうにか入社を認められる…

まさしく「就活シネマ」に相応しい序盤。

ブランドリーが採用されたい一心で必死に訴えるセリフは、キャリアの浅い新卒者だけでなく、第二新卒(就職浪人生、既卒20代)の皆さんにも是非参考としていただきたい。

そして、「就活シネマ」として注目して欲しいポイントが、巨大コングロマリット企業でメールボーイとして社会人スタートを果たしたブランドリーが、バラ色の成功を掴むまでに築き上げてきた“陰ながらの努力”にある。


★仕事は与えられるのを待つだけでなく、自ら手に入れるものである

架空の若手役員になりすますという2重生活のドタバタに笑いを誘われて見失いがちだが、社内資料や役員の企画書といった社外秘データを盗み見たり(犯罪です)、コスト削減の打開案を独自に調べて打ち出してみたり、パーティに参加した大物実業家たちと積極的に交流したりと、ブランドリーがただのお調子者ではないことは明らか。

コメディならではお約束満載、ご都合主義のストーリー展開はさておき、出世において人脈形成と陰ながらの努力がモノをいう好例ではないだろうか。
細かな伏線を汲み上げた最終最後の大逆転劇に喝采。

本編中に度々流れる80年代ヒットチャートや陳腐なラブロマンスが時代を感じさせる(映画公開は1986年…20年前!)ものの、ライトなコメディ映画としての面白さは今なお色あせていない。

主演のマイケル・J・フォックスが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で一躍脚光を浴びた、当時の勢いを感じさせる傑作である。


※本エントリーは、某人材紹介サイトで2007年に連載していた映画コラムを一部改変したものです。






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