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TEXTとSTORYに埋もれて::あと993日目は神山典士「生きること 演じること」と演劇談義
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2009-06-18 08:27:26
あと993日目は神山典士「生きること 演じること」と演劇談義
生きること 演じること―演劇人たちの人生 その光と影
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『キャラメル・ばらーど』の著者・神山典士氏に興味を持ち、彼が毎日新聞で連載していた「芝居あやとり」というタイトルの演劇人取材記事をまとめた著作『生きること 演じること』を購入した。

毎日新聞の連載についてはまったく知り得ていなかった。
本作のあとがきに書かれているが、この方、プロのルポライターを目指した経緯からして小演劇に縁が深い模様。

本作の副題は、『演劇人たちの人生 その光と影』だ。


★有名無名、様々な“演劇人”のドラマがスクラップされている。

巻末の掲載一覧によれば、新聞連載は2001年3月~2002年3月にかけて。
本作では何人もの“演劇人”が取り上げられている。

2001年3月の『野獣郎見参』を前にした、劇団☆新感線の古田新太。
2001年2月、付け鼻をしない『シラノ・ド・ベルジュラック』に挑んだ橋爪功。
2001年3月の蜷川幸雄演出・唐沢寿明共演『マクベス』で演じるマクベス夫人について語る大竹しのぶ。
竹中直人が蜷川幸雄演出の『四谷怪談』稽古と劇団青年座在籍の頃を語り、故・緒方拳は串田和美との二人芝居『ゴドーを待ちながら』について語る。
今ほどブレイクする前、NHKの朝の連続ドラマ小説で名前が知られるようになった佐々木蔵之介や、ドラマやバラエティに数多く出演して注目され始めた頃の八嶋智人を取材する。

その他、奥菜恵、笑福亭鶴瓶、渡辺謙、渡辺えり子(現・えり)、藤原竜也、市村正親、ケラリーノ・サンドロビッチ、マキノノゾミ、永井愛、鴻上尚史ほか。
横内謙介(劇団扉座)、鈴木裕美(自転車キンクリート)、宮城聰(ク・ナウカ)、ブルースカイ(演劇弁当猫ニャー、現放送作家)、角ひろみ(芝居屋坂道ストア)となると、余程の演劇ファンでもなければ知る人ぞ知る、という具合。

いずれの取材も、演劇に携わる者であれば参考となる逸話と希望、信念に満ち溢れている。
本の帯には、「何故、女優は舞台で涙を流したのか?」という惹句とともに、以下のコメントが記されている。
一流と呼ばれる演劇人たちは、人生の喜びも悲しみもすべて背負って舞台に立つ。
客席からは想像すらできなかった彼らの怒り、迷い、悲しみ、そして喜び……。
演劇と人生を愛するすべての人々に捧ぐ。

★暗中模索の演劇人にオススメの本

中でも、プロデューサー観点では、古田新太といのうえひでのりの関係性や、結成当時からの劇団☆新感線のこだわりが興味深く、第三舞台の歴史とスタンスに大いに感慨を受けた。
物書き目線では、マキノノゾミの経歴にひと筋の希望を見つけ、鈴木裕美の努力と信頼感に舌を巻いた。

いずれも取材記事からこぼれた、各人の才能や、運命的な出会い、目に見えない努力は多々あることだろうと思う。
ボク同様に、本作で取り上げられた演劇人と比較して、努力や工夫やこだわりが足りない自分をもどかしく思う方たちもまた多いと想像する。

本作でも一部で語られていることだが、演劇は芸術、という側面もあるから売れれば良い、名前が知られていれば良いという話ではないことは百も承知。
ただ、それが強がりや独りよがりになっていないか。

本作は、演劇人にとっての鏡であり、踏み絵であり、羅針盤であると思う。


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