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TEXTとSTORYに埋もれて::あと1017日目は「ウォッチメン」
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2009-05-22 03:39:25
あと1017日目は「ウォッチメン」
WATCHMEN ウォッチメン
watchmen.jpg

■観る前に読む――原作『WATCHMEN』に心酔

映画を観る前に原作コミックを読みました。
といって旧来の原作ファンではなく、映画本作の予告編を観て興味を持ち、ネットで調べているうちに翻訳コミックの改訂版リリースを知って即購入、原作の壮大なスケールと着想にやられてしまったクチです。

テリー・ギリアムやクエンティン・タランティーノなど名だたる監督が企画に乗り出したものの断念、最初の企画スタートから今回の映画公開まで紆余曲折23年の歳月がかかってしまった背景には、あのストーリーを一本の映画としてまとめきれるのかどうか、更には原作者のアラン・ムーアをして「コミックでしか表現できない作品をつくったから、映画化は絶対に無理」といわしめた世界観とコミック表現をどのように映像化するのか、といった壁が立ち塞がっていたとのこと。

後者については、今回、ザック・スナイダー監督の映像センスで見事にクリアされていました。
原作のイラストレーションを手がけたギボンズのコミックに倣って、コマ割の構図やキャラクター造形がほぼ忠実に再現され、ニクソン大統領統治下という架空の1985年、荒んだアメリカ都市部の舞台がしっかりと再現されていました。

問題は前者。
ネタバレになるので詳しくは説明できない“世界平和に導くための手段”や海賊物コミックのくだりを映像でどう表現するのだろうと期待を寄せていたのですが、あの“手段”は映画オリジナルに変えられ、原作のストーリテリングの軸になっていたニューススタンドの店主とコミックを読みふける少年とのシークエンスが割愛…。


■個人的には変更点に納得も、「コミックならではの表現」を痛感

原作と比べてあっさりと処理されてしまった感のある“世界平和に導くための手段”ですが、私個人としては納得。映画の尺を考えてのことでしょうが(それでも2時間43分)、海賊コミックにまつわるシークエンスをばっさりカットしたことで、原作の“手段”をそのまま使用する訳にはいかない。
その分、原作よりもクレバーかつスマートな着想による“手段”が用意されています(あくまで個人的な見解です)。

原作未読の奥様と鑑賞したのですが、いわく「展開が早すぎるし回想シーンばっかりで意味が分からない。説明不足だし未回収の伏線が多いように思う」と散々なコメント。時期的に『ダークナイト』や『アイアンマン』と比較されてしまうこともあってか、ネット上のレビューを見てまわっても一般の映画ファンにもあまりウケは良くない様子。
こちらは原作に惚れ込んでしまっているため、ほぼ原作通りのストーリー描写に違和感はなかったのですが、何かモノ足りなさというか消化不良感があったことは否めません。

原作では初代ナイトオウルが引退後に発表した自伝で語られる「ミニッツメン」だとか、ベトナム戦時下のニクソン体制や、ヒーローたちを追いやった「キーン条例」について等々、知れば知るほどに味わいが深くなる作品なだけに、むしろ映画ではなくTVドラマとしてシリーズ化した方が成功したのでは、とも。
つくづく原作の構成が素晴らしいことに気づかされました。

更には、彼らウォッチメンらヒーローの姿(映画の衣装・美術は秀逸)や台詞回しが映像化されたことで陳腐に映ったことに、コミックと映像ではこうも印象が違うのかと愕然。
ナイトオウルとシルクスペクターがオウルシップ内で性交渉するシーンは原作ではあっさりながら情緒的に描かれた名シーンでしたが、映画の中で80年代ソングをBGMにこのシーンが展開された時には、このまま原作通りのストーリーだったら「これはラジー賞ノミネートかも…」と余計な危惧を抱いたほど。

ここ数年日本でもマーベルヒーローズを中心にアメリカンコミックものがヒットしていますが、アメリカンコミックというサブカルチャーとベトナム戦時下という歴史的背景の薄い日本において、『ウォッチメン』のアンチヒーロー哲学はごく限られた層にしか響かないと痛感しました。

そもそも日本に置き換えたとして、「ウルトラマンと戦隊ヒーローが、太平洋戦争の戦時真っ只中で軍部と衝突しながら暗躍する物語」がどれだけウケるのか。
マニア度の高い作品と言わざるを得ません。


■DVD特典に期待大!

英語版の本家プロモーションサイトにはいくつかのサテライトサイトが存在します。
thenewfrontiersman.netはそのひとつ。
アクセスしてもらうと分かるのですが、ミニッツメンや初期ウォッチメン活躍時からキーン条例施行前後の、TV討論やニュース映像、国家機密文書や原作ではお馴染み「ニューフロンティアズマン」の表紙、VEIDT社の広告などが散りばめられています。
(映像作品はYoutubeに投稿されています)

映画館で購入した本作パンフレットにもDVD特典に関する以下の記述があります。
グラフィックノベルにあった「黒の船」にまつわるエピソードは、屋外セットに建てられたキオスクを中心に展開される。映画本編には反映されなかったが、今後リリースされるDVDの特典用映像として撮影済である。

どう考えても原作ファンしか喜びようのない特典ですが、上記の情報からもかなりのボリュームが期待できそうです。
このブログをエントリーした時点でDVDリリースの日時はまだ発表されていませんが、原作ファンはDVDを購入して再度鑑賞する日を心待ちにしなければ。

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